企業の存在意義はなんだろう。
第1に顧客価値.経済的価値を創出し、経済の担い手となること。
次に雇用の創出、人が働く場の担い手となること。
3つ目にその企業なりの社会貢献をすること。
この3つが企業の主要な存在意義だと思う。
その活動を継続し続けることで、社員が充実した人生を送れること。
企業が存続し続けるためには、利益の確保が必要になる。
利益は目的ではなく、本来の存在意義を達成するための手段なのだ。
この機会に大事なことを見直そう。
Pナソニックの創始者であるM下幸之助が提唱した「水道哲学」、企業は社会を豊かにするための思想を持つべきだという見本となる言葉だ。
長期的な成長を続けているI那食品工業のT越会長の提唱する「人件費は目的である」という考え方は、企業における人財の大切さを端的に言い表している。
MリーチョコレートカムパニーのH社長は「社員は家族、社長は親」と日本的価値観を明確に打ち出して、企業を成長させた。
これからの進むべき道は、世界の優れた経営手法を取り入れつつ、日本的な雇用のあり方を進化させることだ。
外科的手術(米国流リストラ)ではなく内的治療.漢方.東洋医学、つまり人を生かして組織を再生することをもっと考えるべきだろう。
組織として人を採り、育て、定着させることで競争力を担保する。
そのためには人財経営の差別化、自社なりのスタイルの追求が必要だ。
各社の事例にはそのヒントがある。
その上で従来の年功主義の中で、いかに若者の潜在能力を発揮させるか、同質的組織を超えて、女性.外国人という含み資産.未開拓領域を活かすダイバーシティを内包していくかも、日本にとっての大きなテーマと言える。
日本流経営とグローバル経営は互いに影響し合っている。
どちらが正しいというよりもそれぞれの文化的な違いなどから発生した優れた手法をしっかり融合させて新たな時代のベストを作り出していくことだ。
米国では一捜千金的、トレジヤーハンター.宝探しが理想で、そういうサクセスストーリーや映画などが多いように見える。
日本は努力の積み上げ、宝をみんなで作り上げようとする国だ。
かつて日本=ジパングは黄金の国と思われていたが、実は地道な努力を積み上げていただけの国だった。
その和する努力こそが日本の宝なのだ。
おわりに子どもの頃は映画、音楽、テレビ、小説などの影響で、アメリカに大いに興味を持っていた。
広い家、プールのある庭、豪華な車、大きな犬……その豊かな生活ぶりに強い憧れを感じたものである。
年を重ねるにつれて物質的な豊かさへの意識が薄くなり、日本の良さを敏感に感じるようになった。
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